スクールダイアリー

12月10日(月)大雪 大入り かき入れ時

朝に大雪

 週明けの月曜日は朝から大雪となった旭川です。校庭の植栽も、校務員さんが積雪期前にと雪つりをしてくださったのですが、それにしてもこの松、積もった雪がとても重そうで、見ているだけで肩こりがして来そうです。

 この季節、各中学校では、受験生の皆さんが三者懇談などを通じ、高校入試の受験校を固める時期でもあります。「大」つながりで、「大入り」という言葉があります。

 これは興行でお客さんが場内にたくさん入ることを表す言葉で、先月終わった大相撲九州場所などでも使われます。私立高は興行収入で儲けるところとは違いますので、全くの場違いな言葉です。

 でも、来春の男女共学実施による学校の活性化を願う本校としては、今朝のドカ雪状態はともかくも、「藤高」あらため「藤星」で学びたいという生徒のみなさんが、男女問わず多数入学してもらえるならば、“藤ファミリー”あげて心から大歓迎です。

 ところで、「大入り」からの商売繋がりで、繁忙期を表す「かき入れ時」という言葉があります。この時期には、毎年「クリスマス商戦」などという言葉も聞かれます。「戦場」にも例えられるほどの忙しさなのですね…。

 今朝のような大雪ともなると、最近では家庭でもかなり普及して来ているロータリー式除雪機にとっては、確かに“掻き入れ時”なのかもしれません。

 でも、「掛け売り」(いわゆる“ツケ”)が一般的だった江戸時代のこと、「年末年始はかき入れ時」という場合の正しい用字は、「書き入れ時」なのだそうです。注文が入る、売上があがるで、「帳簿」に記録する量が(現代風に言うと)“半端ない”わけです。

 さて、このようなことはこの季節前後の街の風物詩として、根雪になると辺りが明るくなり、純白の校庭が現出します。まるで、校訓「謙遜 忠実 潔白」を絵に描いたような光景です。純白の雪に心洗われる思いのする、待降節第二主日の翌日を迎えた藤高の朝です。