スクールダイアリー

2020年12月の記事一覧

12月17日(木)クリスマスお喜びの会

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

新型コロナ感染拡大の状況を受けて、今年のクリスマス行事は、各教室をオンラインでつないだ分散型で実施しました。皆が同じ空間で「クリスマスお喜びの会」を祝うことが叶いませんでしたが、生徒の皆さん、クリスマスの雰囲気は味わえたでしょうか。

今年は、キリスト生誕の物語を生徒の有志が演じ、ピアノやサックス、グロッケンなどの楽器の演奏も交えておこないました。それぞれの役割を担ってくれた生徒の皆さん、ありがとうございます。また、オンラインという異例の対応に、見えない苦労もたくさんあったと思います。多くの支えがあって成し遂げられたクリスマスお喜びの会だったと思います。スタッフの尽力に感謝しています!最後に、例年は皆でケーキを食べますが、今年は焼き菓子の持ち帰りでした。おいしく食べましたか?

さて、「お喜びの会」というネーミングは、旭川藤女子高等学校時代の伝統を引き継いでいます。クリスマスを迎える待降節の期間に、心(精神的)・物(物質的)な準備を実行して、待降節に学ぶことが教育の中で大切にされてきました。待降節に他者に奉仕するなど、実践し努力して待降節を学び、最後にクライマックスであるクリスマスに共に喜ぶことに由来しているようです。(本校創立五〇周年記念誌「クリスマスお喜びの会」から参考)

本校の今年のクリスマスの行事は終わりましたが、クリスマスを待つということは、単なる時間の経過を待つのでなく、目標を完成に向かわせるプロセスを味わうことだと思います。精神的にも物質的にも達成を喜ぶなかで、クリスマスの行事は一人ひとりの心の中に刻まれていくのです。「お喜び」の意味にはそのようなものがあると思います。

12月15日(火) 全校集会アドヴェントの話から②

 

クリスマスの物語であるイエス誕生の話は、新約聖書のマタイとルカの二つの福音書に登場します。お母さんのマリアが天使ガブリエルからお告げを受け、赤ちゃんを身籠った奇跡の出来事が書いてあります。お告げの場面は、皆さんが宗教の授業で習ったアヴェ・マリアの祈りの言葉です。「恵みに満ちた方、主はあなたと共におられます。あなたは女のうちで祝福され、ご胎内の御子イエスも祝福されています・・・」という前半の部分になります。救い主イエスの誕生は、神様から与えられた恵みとして語られています。

実は、アヴェ・マリアの祈りは、クリスマスと大変つながりが深いのです。オペラでも有名なグノーのアヴェ・マリアなどの曲や歌がその場面のイメージなのでしょう。それをイメージすると、神聖な雰囲気を感じることができるのではないでしょうか。今年の本校でのクリスマスお喜びの会では、そのような場面も含め、有志の皆さんに演じてもらう予定です。

聖書を読むと、クリスマス物語には、臨月を迎えたマリアが、人口調査のために夫ヨセフの故郷まで旅をする物語や、星の行方を追って東方の三博士がイエスを訪れる物語、また、貧しい羊飼いたちが天使に導かれて救い主の誕生に招かれる物語など、色々な物語がバラエティにあります。それらの物語は、それぞれの登場人物たちの「信仰」に結びついています。

さて、クリスマスは毎年繰り返され、同じように感じます。一方で私たちは日々成長し、変化しています。本校でも今年もクリスマスを迎えます。新型コロナ禍の中でいつもと違いますが、成長する私たちに必要な何かを発見出来たらと願っています。それは、マリアが天使ガブリエルからお告げを受けて、自らの運命を受け止めた決意のように、私たちにも何かに心に決める気づきとなるかもしれません。受け止めたマリアの言葉を「Let it be」と言う人もたくさんいます。運命を受け止めて、前向きに前進する勇気が、私たち一人ひとりに与えられますようにと願います。コロナ禍であるからこそ、なおのことそう願います。

明後日のクリスマス行事で、皆さんが感じて学んだと実感すれば幸いに思います。来週の金曜日から冬休みとなりますが、残り一日一日を大切に丁寧に過ごしましょう。

(写真は、2008年撮影のものです。)

 

 

12月8日(火) 全校集会アドヴェントの話から①

 

クリスマスといえば、頭の中に思い浮かぶのは、クリスマスケーキやプレゼント、ツリーやサンタクロースなどかもしれません。

カトリック学校である本校では、クリスマスの本来の意味を知ってもらうために、馬小屋を飾っています。この飾りは、カトリック教会やカトリック幼稚園などの施設でも行われています。ヨーロッパに行くと、12月から1月の初め頃まで各教会に飾られてあり、市民は飾りをみるために教会巡りをします。馬小屋の飾りは、12世紀にイタリアの聖フランチェスコが始めたといわれています。

また、クリスマスツリーは、ヨーロッパの冬至を祝う祭りにキリスト教が融合して、クリスマスアイテムの一つになったといわれています。サンタクロースも4世紀に貧しい人たちを助けていた聖ニコラスというキリスト教の司教の活動が由来にあり、今ではクリスマスを象徴する姿になっています。

キリストの誕生から2000年の時を巡り、土着の文化や人々の愛の働きが形となって現在のクリスマスの姿になっているといえます。そのような一つひとつの由来や人々の行動や暮らしの姿を知れば、それぞれの時代の人々のクリスマスへの思いを知ることが出来るでしょう。それは、昔の人も現代人も、クリスマスに同じ思いになっているということです。クリスマスを思うことは、世界や歴史とつながることだと思います。

さて、クリスマスをモチーフに、たくさんの素敵な物語がありますが、この待降節の機会に、色々な作品に触れることをおすすめします。もし、心に響く作品に出会えたなら、それは皆さんへのプレゼントの一つになるのでしょう。めぐり逢うことを願っています。

 

 

 

 

12月2日(火) 後期中間試験期間中

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

12月に入り、連日降雪が続いています。校地内も根雪になりはじめています。昨日から4日間の後期中間試験を実施しています。試験期間中は部活動も休止しているので、体育館ステージの緞帳を開放して、クリスマスの馬小屋も見られるようにしてました。体育館のクリスマスツリーは登下校時に点灯するようにしました。コロナの状況の中で全校集会などをひかえているため、何とか見られる機会があればと思った結果です。生徒の目にはとまりにくいかもしれませんが、昨日から試みています。ある先生から「私が癒されました」という声を聞き、嬉しく思いました。

11月17日(火)クリスマスの飾付

 

 

 

 

 

 

 

 

クリスマスは、本校に特別な行事です。今年は12月17日にクリスマス行事を開催する予定です。その準備もあり、恒例のクリスマスの馬小屋とツリーの装飾を行いました。体育館のステージと職員玄関前のロビーに設置しています。生徒会が中心となって仕事してくれました。

カトリックの暦では、今年のクリスマス前の待降節(アドヴェント)は、11月29日からになっていますが、冬休みの関係もあり、毎年早めのクリスマス行事となっています。