北海道カトリック学園『建学の精神』

「キリスト教の価値観に基づき、

頭Headと心Heartと手Handsを調和させながら育み、

他者と共に生きることによって、自己実現を目ざす人を養成する。」

 

 

校長からのメッセージ

「あなたがたは地の塩である」・「あなたがたは世の光である」というイエス・キリストの言葉を念頭に「ひと」としての使命を自覚して社会に奉仕する人を育成することが、本校のミッションです。

現代は予測することが困難な社会となっています。情報化社会の急速な進展による情報漏洩や情報モラル、地球温暖化による異常気象、少子高齢化による教育や経済、福祉等々、様々な問題が生まれました。これまでは、問題が発生してから試行錯誤し、解決策を探ってきましたが、今後、持続可能な社会を創造していくためには、課題発見・解決能力や言語能力、情報活用能力等が求められます。その中で何よりも重要なものは、他者に共感し、協働することができる人間力です。

本校の学びの特徴は生徒の自主性にあります。生徒は教師の支援のもと「学び方」を学び、生徒自らが主体的に取組む授業を構成します。また、ICT機器の活用で基礎基本の定着を図り、発表する中で思考・判断・表現を繰り返して学習目標を達成する取組を行っています。教科の学習以外でも行事や特別活動において生徒全員が企画や運営を主体的に行い、それらの場面において役割を果たすことで自己肯定感を高める取組を行っています。まさに「探究」としての学びの実践が生徒一人ひとりを成長させ、「一人ひとりの咲くべき花を咲かせる」という教育モットーを大切にしながら、それぞれの花が咲くよう寄り添っています。

修道女クサベラ・レーメ

本校はドイツ人修道女クサベラ・レーメによって創立されました。初代校長となった創立者は、札幌藤高等女学校(現藤女子中学高等学校)と札幌光星商業学校(男子校、現札幌光星中学高等学校…現在は男女共学校)を創立したヴェンセスラウス・キノルド司教の要請に応え、1920(大正9)年に来日して札幌に入りました。二度の世界大戦の苦難を乗り越えたシスター・クサベラは、旭川市の要請を受け1953年に旭川に入り、本校を開校しました。2019年に学校法人北海道カトリック学園へ移管し、男女共学の旭川藤星高等学校となった今も、彼女の思いは引き継がれています。

創立者も地の塩・世の光となって使命を生きた人です。
彼女の思いが息づいた本校で、一人ひとりがその精神を学びながら成長して心豊かになることを願っています。

第13代校長 工藤 昌彦