スクールダイアリー

2018年12月の記事一覧

11月13日(木)中間試験後の授業

富山授業

 中間試験も終わりましたが、冬休み前の授業が終わるには、あと何日かあります。今日は授業時間中に廊下を歩いていたら、みんなしっかりと授業に取り組んでいました。

 冬休みやクリスマスに浮足立った感じもありません。「やるときはやるね!藤高生」とすっかり感心しながら授業風景をのぞいていました。

 写真はガラス越しに撮ったので、反射による映り込みがありますが、理科の授業中です。藤高の各教室には黒板の片側にロール状に巻いてあるスクリーンとそれに投影するプロジェクターが備えられています。

 この時間にも何人かの先生がこれにノートPCにつないで説明に活用していました。いちいち大道具を運んでくる必要がないんですね。

 生徒の立場になって、授業をずっと見聞きしていたことがありますが、図や絵が動いてくれるというのは、考える上でとても助かるものだと思いました。

 先生にとっても、生徒にとっても、ワン・クリックで素材を瞬時に切り替えられるというのは、流れを止めずに学習を展開できる点で良いと思います。

 「本当に便利な時代になったものだ」としみじみと思いながら、iPadで写真を撮った昭和の時代の高校生は満足げにこの教室を後にしたのでした…。

12月12日(水)晩の生徒玄関


晩の生徒玄関

 放課後になって外が暗くなったころ、生徒玄関に明かりがともります。明るい時間帯にはたくさんの生徒が下校しますが、この時間帯は2~3人でパラパラと玄関から出てきては家路につきます。

 今日も一日、たくさん学び、たくさんのことがあったんだろうなと思いながら見ていると、帰るときの生徒たちは明るい声で友人との会話に花を咲かせて下校して行きます。おうちに着いて、家族の顔を見たらどっと「疲れた~!」となるのかな…?

 そんなことを想像しながら、「さようなら」と声をかけると、「さようなら」とユニゾンであいさつを返してくれます。「明日も元気に学校に来てね」と心の中でつぶやきます。

 生徒玄関は夏の改修工事で姿が一変しました。この時間帯に外から見る、照明に照らされた生徒玄関の空間の眺めが「とってもいいな~」って、いつも思っています。写真を撮ってみましたが、実際にその場に立った方がずっと見映えがしてきれいです。 

12月10日(月)大雪 大入り かき入れ時

朝に大雪

 週明けの月曜日は朝から大雪となった旭川です。校庭の植栽も、校務員さんが積雪期前にと雪つりをしてくださったのですが、それにしてもこの松、積もった雪がとても重そうで、見ているだけで肩こりがして来そうです。

 この季節、各中学校では、受験生の皆さんが三者懇談などを通じ、高校入試の受験校を固める時期でもあります。「大」つながりで、「大入り」という言葉があります。

 これは興行でお客さんが場内にたくさん入ることを表す言葉で、先月終わった大相撲九州場所などでも使われます。私立高は興行収入で儲けるところとは違いますので、全くの場違いな言葉です。

 でも、来春の男女共学実施による学校の活性化を願う本校としては、今朝のドカ雪状態はともかくも、「藤高」あらため「藤星」で学びたいという生徒のみなさんが、男女問わず多数入学してもらえるならば、“藤ファミリー”あげて心から大歓迎です。

 ところで、「大入り」からの商売繋がりで、繁忙期を表す「かき入れ時」という言葉があります。この時期には、毎年「クリスマス商戦」などという言葉も聞かれます。「戦場」にも例えられるほどの忙しさなのですね…。

 今朝のような大雪ともなると、最近では家庭でもかなり普及して来ているロータリー式除雪機にとっては、確かに“掻き入れ時”なのかもしれません。

 でも、「掛け売り」(いわゆる“ツケ”)が一般的だった江戸時代のこと、「年末年始はかき入れ時」という場合の正しい用字は、「書き入れ時」なのだそうです。注文が入る、売上があがるで、「帳簿」に記録する量が(現代風に言うと)“半端ない”わけです。

 さて、このようなことはこの季節前後の街の風物詩として、根雪になると辺りが明るくなり、純白の校庭が現出します。まるで、校訓「謙遜 忠実 潔白」を絵に描いたような光景です。純白の雪に心洗われる思いのする、待降節第二主日の翌日を迎えた藤高の朝です。

12月6日(木)“目から鱗”の絵本寄贈

訳本

 今日は、サンタクロースのモデルとなった聖ニコラウスの祝日です。今朝の旭川はまた白い雪が少しだけ積もりました。クリスマスが少しずつ近づいてきています。

 ところで、11月の終わりころにULコース3年の生徒から図書の寄贈を受けました。「王さまと海」という絵本です。写真の右上が原本「The King and The Sea」の表紙で、左下がその訳本です。

 神戸女学院大学主催の絵本翻訳コンクールにおいて、全国360校1,700余名の応募作品の中から優秀賞(第2位)に選ばれ、訳本として「形」となったものとのことでした。

 つまり寄贈者はその訳者です。学生・生徒というのは、せっせと本を読んで勉学に励むものとばかり思っていましたが、その「思い込み」を砕かれるような刺激的なプレゼントでした。

12月4日(火)全校朝礼(アドベント①)

全校朝礼

 一昨日の日曜日は、カトリック教会でいう「待降節第一主日」でした。このごろはカタカナの方が馴染みがあるかもしれません。「アドベント」、キリストの降誕を祝うクリスマスを心静かに迎えるための期間の始まりです。

 本校の全校朝礼は火曜日に行われますが、この日は生徒会執行部の手で馬小屋(プレぜピオ)とツリーが飾られたステージで、いつもと違う雰囲気の中で全校朝礼が行われました。

 入場の時、体育館の入口を通ったところで、この飾りが目に入ると、あちらこちらで生徒が「かわいい」と言っていました。待降節(第1主日)のメッセージは、「目を覚ましていなさい」です。

 イベント化されたクリスマスを楽しむ一方で、心静かに、身近な人、世界の人々に平和なクリスマスが訪れるようお祈りするひと時も持ちたいものです。

 中間試験後で、待降節の時期が来たとはいえ授業は続いています。受験勉強もいよいよ佳境のことと思います。聞けば、これから公式戦のある部活動もあるとか…。

 勉強も部活動も、ともにしっかりと目を覚ましていて、大切な時間や機会をみすみす逃さないように学校生活を送りたいものです。